アニメ『天使の3P!』(全12話)の感想【アニメ全話レビュー】

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途中まで各話の感想を投稿しておりましたが、12話見終えた感想をこの記事でまとめて語ってみたいと思います。

アニメ『天使の3P!』の感想

小学生女子+バンド

ロウきゅーぶと同じ作者ということで、言うなればバスケバンドに入れ替わった形ですね。ロウきゅーぶはかなり楽しめた作品だったので、今作は結構期待していました。
また今作は、前作の昴くんよりもさらに問題を抱えた男の子が主人公という事で、その辺の描写も気になるな…というのが視聴前のこの作品に対する関心でした。

ロウきゅーぶよりはナイーブな面を描いている

今作は女の子達が孤児院の子であり、さらに主人公も絶賛引きこもり中という状態で物語が始まります。
ロウきゅーぶも一応は問題を抱えている子たちでしたが、それはあくまでも外的要因が大きく(女子バスケット部の廃部問題や、昴の高校バスケ部が活動停止中だったり)本人達の苦悩や葛藤が一部エピソードを除けば取り立てて描写されてはいませんでした。
それに比べると本作は、女の子たちの学校生活であったり、主人公の抱える問題だったりが、比較的描かれているな…と。
しかし、そういった部分を掘り下げて語るというよりは、それなりに触れつつ、比較的容易に解決するストーリーとなっているので、作風が暗くなることのない程度のシリアス要素といった感じ。
昨今はどうしても、そういった部分を掘り下げる作風は好感されないという認識が制作者側にあるのでしょうから、そういった意識が反映された結果なのか、作者自身の趣向によるものなのかはわかりませんが。

音楽要素が期待したほど後伸びしなかった

1話目から主人公がDTMをする描写が描かれていたので、その辺の話が伸びてくれることを期待したかったんですが、あまり音楽方面の、特にDTM関連の話題はなかったな…というのがちょっと残念。
ラストでようやく作曲関係の話になりますが、そーゆーのをもっと!と見ていて思いました。

バランスを取っているつもり

今回のアニメ全12話を視聴した感想としては、少なくとも監督なりシリーズ構成なりとしては、作品の中でシリアスな展開とキャッキャする展開のバランスを取っている…つもりなのでしょう。
ただ、個人的には色々と勿体ないな…というか、これでバランスを取っているつもり…なんだろうなぁ…という印象。
自分が望んでいたからというのは勿論あるんですが、本作は明らかにバンドに取り組む少女たちと主人公の様子を”比較的マジメに”描いたほうが確実にヒットする可能性は高かったと思うんですよね。
色んな要素を混ぜても全然良いんですけど、もっと上手い具合にやってほしいなと。

12話でのストーリー構成

自分はとにかく4話が不満なんです。
ここはもっと時間をかけて描くべきで、どうしてこんなにミチミチ音を立てて物語が潰れるような状態になってしまったのかと(ついでに映像的にも事故ったっぽいし)
最後に作曲のエピソードを持ってきたくて急いだのなら、ほかに圧縮するべきところがあるだろうと。
最近のアニメでは往々にしてこういった事があります。
どうしてそこまでエピソードを詰め込むことに執着するのか、もっと丁寧にお話を描いて欲しい所。

桜花は完全に蛇足

ロウきゅーぶで言うところの葵ポジション(中の人的にも)な訳ですが、葵は昴と長い付き合いであるという前提があって、だからこそああいった表現も可能となる訳で、同じポジションに桜花を持ってくるのは明らかに可笑しい。
あれでは単なるチョロインにしか見えない訳で、作品全体の中で見ても、もっとも存在意義が微妙なキャラクターだったように思います。
描き方次第ではもっともっと、小学生との対比という意味でも重要な役割を果たせたはずなんですけどね。

潤くんは男の子だよね?

結局その辺を明かされずに(というか普通に女の子として)描かれた潤くん。
名前からして、そういったミスリードというか、ひょっとしてという期待感を誘っていたのは間違いないと思うんですけど。
潤は男の子だと想像して見ていると、本当に可愛すぎてもぅ…。

総評

満足度:★★☆☆☆

ロウきゅーぶが結構好きだったこともあって、そこそこ期待してたんですが、期待感に比べると物足りない作品でした。
所々で引き付けられるものはあるものの、全体として満足感は然程感じられてません。
同じ原作でも、構成と演出を見直せばもっともっと面白くなる素養はあると思いますが、今作が人気を博してるとはちょっと考えにくいので、次回作には期待できないだろうな…というのが率直なところです。
それにしても、4話はいったいなんだったんだろう…。

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