スマホアプリゲーム版このすば『このファン』βテストのプレイ感想

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『この素晴らしい世界に祝福を!』(このすば)初のスマホゲーム『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』(このファン)のクローズドβテストにめでたく当選しました。

というわけで早速触れてみた感想なんぞを語って行こうかと思います。

Live2D

このファンストーリー

このファンは『Live2D』という静止画を動画として見せる技術が用いられており、そのおかげてストーリーパートでもキャラクターの立ち絵がグリグリ動きます。

これはこのゲーム固有の話ではなくLive2Dを使ったゲーム全般に言える事なのですが、よく動くものの「その動きいる?」と思う所も正直あるんですよね。

さらに言えば、Live2Dを使った動きというのは分かりやすくソレっぽくなるので、「キャラクターが生き生きしてる!」といった感想よりも、「良く動いてるなぁ…頑張って動き付けたんだなぁ」といった製作上の苦労の方に意識が行ってしまうというのもあるんですけど。

これに関してはAVG(アドベンチャーゲーム)的な背景+立ち絵+テキストボックスという表現にどれぐらい慣れ親しんでいるかによっても変わってくるのだろうと思いますが、この構成に慣れた自分にとっては、立ち絵がグリグリ動く事に対しては「あっても良いけど無理すんな?」と思ってしまう所があります。

とは言えやはり立ち絵が動く事によってキャラクターに対して愛着が湧く部分も当然ありますし、フルボイスである点も手伝って疑似アニメ的な表現として高水準な仕上がりになっているように感じました。

このすば感

『アニメこのすば』の魅力の一つはキャラクター同士の掛け合い、そのテンポにあります。

その点で言えばこのアプリではテキスト送りはタップによるものですから、当然の事としてアニメのようにパッケージングされたテンポでの掛け合いというものは味わえません。

ストーリーを進めていると、これがアニメのように会話の間なども計算された形で流れるように展開していたら、もう少し楽しめたんだろうな…と思える場面も多かったです。

私見ですが『このすば』とは、どう調理しようが美味な食材を使っているだとか、何でも美味しく仕上げてしまう天才的技量を持った料理人によって作られただとか、どんな料理でも最高の一皿にできてしまう調味料が使われているだとかいうものではなく、「トータルバランスの勝利」とでもいうべき作品だと思っているので、特にアニメを基準として見た場合、このアプリにはアニメほどの「このすば感」を感じないというのが今のところの正直な感想としては有ります。

おそらく原作やアニメからのファンであれば色々と多めに見てくれるでしょうが、そのフックを持たない人に対して原作ラノベやアニメと同等の面白みをこのアプリが提供できるのか?といった見方をするなら、ストーリーパートに関しては中々苦戦を強いられそうな気もしています。

しかしそんな中でも声優さんの演技はさすがにアニメ1期、2期、そして劇場版と場数を踏んだことで非常にこなれておりますし、演出面でもこのスタイルを前提とした上でかなり頑張って「このすば感」を表現しようとしてくれているのも感じました。

プレイ前予想では正直もっと厳しい状況を想定していましたが、実際に触れて見ると「割とアリ」と思えるぐらいのラインにはしっかりと達してくれているように感じられたのは好感触です。

あとは「アプリならでは」のこのすば感が成熟していけば、それこそ『このすば』の根幹をなすコンテンツに成長する可能性もあるんじゃないでしょうか。

力作

自分はアプリゲームの経験が乏しいのですが、そんな中でもいくつかのゲームを経験してきました。

そんな自分から見た印象としては、中々の力作なんじゃないかと感じます。

Live2Dをガッツリ使った立ち絵の見せ方はもちろん、それ以外の面でも総じてしっかりと作られている印象を受けました。

もちろん実際には本格始動してみない事には何とも言えないと思いますが、出足で躓きそうな雰囲気ではない点はホッとしています。

バトルパート

このファンバトルパート

ターン制ではなくリアルタイムで戦闘が進んで行くタイプとなっており、ゲーム慣れしていない自分は若干不安だったりもします。

個人的には「このすば」ならむしろレガシーなターン制スタイルを採用するのもアリだったんじゃないかと思いますが、それだと流石にいまどき他のアプリゲームに対抗できないと判断したのかも知れませんね。

序盤は大丈夫でしょうが、リアルタイムバトルに戦略性を求められるような事になってきた場合、付いて行けるのか(面倒になってやらなくならないだろうか)といった懸念はあります。

その辺のレベルデザイン・難易度設定がどうなっているのか、なにかしらライトユーザーの落ち着く所をしっかりと用意してくれているのかが気になります。

あまりにもライトユーザー寄りすぎると今度はやりこみ要素が薄く本腰を入れたいユーザーにとって物足りないものになってしまうでしょうから、そこの塩梅が非常に重要となってくるのでしょう(それは大抵のアプリゲームはどれも同様でしょうが)。

オートプレイがどれぐらい使い物になるのか、その匙加減が非常に重要となるのは間違いありません。

個人的にはある程度オートプレイが使える仕様じゃないと直ぐに戦闘が面倒になって疎遠になりそうな気しかしないので、多少効率が悪くなるのは当然許容しますから、間違っても「オートプレイじゃまったく歯が立たない」といったバランスにだけはしないで頂きたいと切に願っておりますよ。

このファンβテスト 雑感

本当に雑な感想で申し訳ないのですが、何しろアプリゲームに疎い身なので…。

  • Live2Dはグリグリ動く、それが有効か否かは場面によりけり
  • ストーリーパートのこのすば感は想定よりも頑張ってくれている感じはした
  • しっかりとリソースの掛かったアプリであると感じた
  • バトルパートに面白みを今後見いだせるか、面倒になって放り出さないかが重要
  • 今のところは結構良い感じ…な気がする

ほんの数時間分遊んだだけの感想ですが、しっかりとリソースを割いて作られた今後に期待の持てるアプリゲームだと感じました。

とりあえず土台としてはしっかりしたものを用意して貰えたようなので、あとは今後の運用次第といった所ですが、こればっかりは始まってみないと何とも。

バトルパートを数回こなした感想としては、面白いかと言わると正直あまりピンと来ていないんですけどね。

リアルタイム制である事で忙しなくなっており、「このキャラにこれを使わせた上でこのキャラに攻撃させて…」といった戦略をまったり考えながら遊ぶ意味では思考時間は別枠として設けるスタイルの方が良かったんじゃ?とも思いますが、これは単に自分が慣れていない(頭が付いていけてない)だけかも知れません。

あとは全体としていかに「遊び」を盛り込めるかでしょうね。

ホーム画面のキャラクターに言わせるセリフなんかはもちろん、様々な所に「変な遊び」をどれぐらい入れられるかによって本ゲームの盛り上がり上限が押しあがっていく可能性は十分にあるでしょう。

現状ではあくまでも「人気作のアプリゲーム版」という立ち位置にすぎない『このファン』ですが、むしろ「このすばと言えばこのファン(アプリゲーム)」と言われるぐらいのものまで盛り上がってくれたら、そのサクセスストーリーっぷりこそが何よりも「このすばらしい」と言えるでしょうけどね。

テストで遊んでいる感想としては、とりあえず地盤沈下を起こすようなデキではないと感じられたので、サービスの本始動を楽しみに待ちたいと思います。


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