I’veサウンドの英語歌詞(英詞)曲に関しての懸念

F-ive elements - hexa communion -ジャケット

©fuctory RECORDS.

冬コミ終わりましたね。

自分は住んでいるのが遠方であり、そうでなくても人混みが苦手なので参加する気は全くないのですが…。

とは言え当然と言うか何というか、冬コミと言えばI’veが毎年ビジュアルアーツから出展しているので、それの通販は心待ちにしている今日この頃なのですが。

そんなI’veサウンドの関して、去年頃から少々懸念していることがありまして、今回はその点に関して個人的な見解を語って行きたいと思います。

最近妙に英詞押しなI’ve

2019年のI’ve関係の出来事として一番際立っていたのは、RINAさんのアルバム発売、そしてアニメ「ガーリーエアフォース」のOP/ED/BGMをI’veが担当し、挿入歌ではRINAさんがアニメデビューといった話題だったのではないでしょうか。

長年のI’veファンである自分としては、I’veサウンドをアニメで聞けるのはやはり嬉しいものだなと再認識しましたし、挿入歌の「awake from the deep」も良い感じでしたね。

ただこの「awake from the deep」、歌詞が英語なんですよ。

歌っているRINAさんは、これといって英語が得意な人ではないと思います。

その証拠に(?)英詞のこの歌に関しては、正直「エセ英語感」は否定しがたいものがありました(当然といえば当然ですが)。

さらには2018年の冬コミで発売したアルバム「F-ive elements」に関しても全6曲が英詞でしたが、これに関しても正直お世辞にも「英語上手い!」とは言えないものでしたね。

ただ一人、興味深かったのはIKUさん。

おそらくIKUさんも英語が堪能な方ではないのだろうと思いますが、歌の上手さで英語の拙さをカバーできちゃってる感じだったのは「さすがIKUさん」と言うべきでしょう。

曲自体はどれも良い感じなのに、英詞歌唱がぎこちない事で歌モノとしては微妙な評価を付けざるを得ない曲が多かった…というのが「F-ive elements」に関する偽らざる感想でした(正直インストの方が良く聴いてる)。

F-ive elements – hexa communion –

2019年の冬コミで出品した「F-ive elements – hexa communion -」は、「F-ive elements」の系譜を継ぐCDですから当然のように全曲英詞です。

全体的に前作よりも英詞の歌唱もこなれた感じはありますね。

でもやはり、「英詞じゃなければもっと良い感じになるだろうになぁ」と思ってしまったのも確かですが。

とは言え自分のような長年のI’veファンにとっては、曲は基本的に好物な部類だし、愛着のある歌姫の歌声ですから、全然好きになれるCDではあります。

ただ問題なのは、新規ファンの獲得という視点で見た場合にどうなのかという話なんですよ。

英詞に対する一般論(推測)

自分自身が一般論とは程遠い所にいるので(テレビなんかをほぼ見ない人間なので)憶測になってしまうんですが、今現在の歌モノにおける英詞の扱いに対して多くの人が感じている事として、以下のような事が挙げられるんじゃなかろうかと思うんです。

「下手な英語ならやめて欲しい」

サビでいきなり下手な英語を歌い出すようなノリを主とした英語歌唱が許容されていたのは90年代、そして00年代前半ぐらいまでがギリギリじゃないでしょうか?

そういった認識は当然、アニメなどの二次元業界界隈でも共有されている認識だと思います。

特に若い世代にとっては「下手な英語の歌」というものに対する違和感が上の年代よりも大きくなっていると思われるので、上の年代なら許して貰える英語の拙さが、ダイレクトにその曲の評価、印象に反映されるんじゃないかと推測します。

その結果、「F-ive elements」にしろ「awake from the deep」にしろ、曲とボーカルのポテンシャルは今なお確固たる存在感を示せるだけのものが揃っているのに、「エセ英語」のせいでその価値がガクっと下がって受け取られているのと同時に、新しいリスナーに届きにくい状況を自ら作り出してしまっているのではないか、と言った懸念が自分にはあります。

英詞の価値

個人的に日本人が英詞の曲を歌う価値というのは、「意味がありながらダイレクトには伝わらない歌詞」という所にあるのかなと思っています。

日本語で歌ってしまうと歌詞がダイレクトに伝わりますが、そこをあえてぼかしたい、意味がありながら鮮明には伝わらない言葉で伝えたい…そういった意図があるのであれば、英詞の歌というのも悪くはないなと思っています。

しかしその際は、「エセ英語感」が出ないように何かしらの工夫が必要でしょう。

例えば3つ4つぐらいの単語を延々と繰り返していくような構成にするだとか。

聴いてる側が「英語が喋れないのに頑張って英詞を歌っている」と感じてしまうようでは駄目でしょう。

クールなだけがI’veじゃない

最近のI’veサウンドはどうしてもクールな曲調に寄りがちで、かつてあったようなバラエティー感が希薄になってしまっています。

恐らくはそこ(クールなデジタルビート)が自分たちの強み・持ち味だといった認識があるんでしょうが、そればっかりだと流石に飽きます。

もちろんそれ以外の曲調もちゃんとありますけど、何かが足りない…そんな感触が漠然と存在しているんですよね。

自分が思うI’veサウンドの良さって、「クールなサウンドの中に感じる情緒」だったり、「温かさにあふれた曲の中に潜む鋭い刃」といった「コクのある音楽性」にこそあると思うんですよ。

最近の曲も色々あって好きな曲も沢山ありますけど、どこか「旨味」が足りないというか、「だし」が利いてないような気がしてしまうのは、かつての楽曲達に対する思い入れが強すぎるだけではないんじゃないか…そんな事を最近は思ったりもします。

ひょっとしたらそういったコクを形成する上でもタイアップというものは大きな意味を持つのかも?とも思うので、2020年はまた何かしらのタイアップに期待したい所ですね(出来れば話題性の高いアニメの主題歌をI’ve楽曲&歌姫で飾って欲しいですね)。

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