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毎週末に配信されている「NAMIしよう」や(今年に入ってからは今の所)毎月実施されている楽曲のリリースなんかもあり、比較的IVEサウンドに触れる機会は多い昨今。
しかし個人的にはアニソンとしてのIVEサウンドが聞きたいんですよ。
そこには明確な理由があります。
アニソンの魅力
アニソンの魅力や強みについては以前別の記事で語りました。
アニソンというのは音楽的なジャンルではないので曲調は自由であり、それでいて作品世界というテーマが設定されているのでラブソング化を回避しやすいといった点が大きなメリットであると語りました。
ここに自分がIVEアニソンを求めている理由も含まれています。
ノンタイアップIVEサウンド(ボーカル曲)の特徴
ノンタイアップであるIVE歌曲の特徴として一番に挙げられる事は、すべての曲において作詞がボーカルである歌姫の皆さんに任せられているという事。
つまり現所属歌手で言えば「IKUさん、RINAさん、佐藤アスカさん」といった面々が自分が歌う曲の作詞を担当するのが当たり前の状況となっています。
それ自体は全く問題ないのですが、問題は楽曲のテーマといったものも基本的には各歌手に一任されているような状況なのだろうという事です。
あえて率直に言ってしまえば(特にRINAさんや佐藤アスカさんの歌詞については)明確なテーマといったものを設定していない場合、自然と「若い女性の私小説的な歌詞」といった方向へ引っ張られてしまいがちです。
一応誤解のないように言っておきますが、それが悪いという事ではなく、単に自分の好みからはズレるという話です。
やはり若い女性がフリーテーマで歌詞を担当した場合、自然と恋愛の話になりやすいらしく、申し訳ないなと思いながらも今一つピンと来ないなと感じてしまう事が多いんですよね。
そういった意味で、ここ最近はインスト版の方が多く聞いているようなケースも少なからずあります。
アニソンIVEサウンドならテーマに沿った詞が期待できる
例えば直近のアニソンIVEとして「ガーリーエアフォース」の楽曲が挙げられます。
このOPとEDの作詞はRINAさんが担当しましたが、やはり普段のRINAさんとはかなり違った印象の詞となっています。
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好みの問題も多分に含まれているとは思いますが、自分にはやはりタイアップで作品というテーマを持つ歌詞の方が、より奥行のある趣を感じます。
あと「プリンシパル」も良かったですね。
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アニソン以外のタイアップも
もちろんアニソン以外にも、エロゲソングなどについても期待はしています。
ただ現状のエロゲ市場を眺めている限り、かつてのようなインモラル&ハード路線というものをIVEが担当する可能性は低そうです。
一番ありそうなのは実際に2月末に発売となった「閃鋼のクラリアス」のような方向性、あとは昨年にあった「かけぬけ★青春スパーキング!」のような作品でしょうか。
物凄く雑にまとめるなら、「バルド的な曲」や「サガプラ的な曲」は今後も期待できるかも知れませんが、かつてのIVE(エロゲソングIVE)的なものは期待薄でしょうね。
「フカンゼンyouth」は作詞がsolfaのこはるんさんでしたね。
こういった形で他の人が書いた詞を歌う機会というのも重要なのではないかと感じます(自分の書いた詞しか歌いたくないという拘りがある方もいるとは思うので一概には言えませんけど)。
私小説に付き合える人にとっては良い状況
ここまで語って来たのはあくまでも「個人的な趣向と現状のズレ」であり、現状が多くの人にとって好ましくないといったような事を主張するものではありません。
むしろ各歌姫の紡ぐ私小説的な歌詞に共感できたり、興味深く受け取る事が出来る方々にとっては好ましい状況と言えるのでしょう。
個人的にも現状のような環境がベースとして存在している事は望ましい事だと感じます。
しかし最近はタイアップが少ないので、そういったある意味で言えば「客観性の強い歌詞」に触れる機会が少ない点が残念だといった話です。
自分としては、例えば最近自分が見ている作品で言えば「のんのんびより のんすとっぷ」あたりの歌詞をRINAさんに手掛けて頂きたいなと感じています。
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RINAさんだったら「のんのんびより」の世界観をどう歌詞に落とし込むのか・・・非常に興味があります。