『いせかる』の教室に掲げられている不易流行の意味【異世界かるてっと】

©異世界かるてっと/KADOKAWA

ぷちキャラアニメというジャンルにはあまり触れてこなかった自分ですが(と書いていて、そういえば怪獣娘は見ていた事を思い出す)現在配信中の『異世界かるてっと』は楽しく見ています。

人気の異世界モノ作品4つの登場キャラクターが同じ教室でクラスメイトとして学校生活を送るという作品横断型の企画ですが、面白くなりそうな予感をしっかりと具現化してくれてるんじゃないでしょうか。

そんな愉快な教室内に掲げられている文字、『不易流行』の意味を皆さんご存知でしょうか。

不易流行とは

エンディング画面でも出ていますが、この教室内には『不易流行』の書が額縁に収めて掲示されています。

この不易流行、読み方は「ふえきりゅうこう」と読みます。

『不易』とは変わらないモノを意味しており、『流行』は移り変わるモノを意味する言葉ですね。

この言葉は元々、『奥の細道』などで有名な俳人『松尾芭蕉』の俳句哲学をまとめた『去来抄』という本に記された以下の文面から生まれた四字熟語です。

不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず

【去来抄より】

これを簡素に表現したのが『不易流行』という四字熟語という事ですね。

解釈は色々とあるようですが、要するに『基本は大事だが、今風のものも取り入れて行かないと新鮮味がなくなる』といった所でしょう。

なぜ不易流行が掲げられているのか

割と教育現場でよく使われる言葉らしいので、そういった意味で教室の中にそれっぽく掲示しているだけの可能性もありますが、それ以上にやはりこの作品おいて『不易流行』という言葉が使われている事には明確な意図を感じます。

というのも、いわゆる『異世界モノ』というジャンルがまさに『不易流行』を体現しているような作品群だからに他なりません。

異世界転生というフォーマット自体はそれほど目新しいものではありません。

ある意味では脈々と受け継がれてきた冒険モノ的なフォーマットとして非常に完成された形式、つまりは「不易な形式」なのだと思います。

それに対して、現代風のアレンジを色々と施しているのが近年の『異世界モノ』と呼ばれる作品群であり、そのアレンジはまさに「流行」と言うべきでしょう。

このように近年の『異世界モノ』というジャンルは正に、『不易流行』を実行する形で存在していますし、だからこそ人気作も多く存在しているのです。

15分アニメも良いものだ

今期は『異世界かるてっと』以外にも15分枠のアニメを数本見ていますが、この尺も割と悪くないものですね。

まぁ全ての作品でそうとも言えない(これはもうちょっと尺が必要だなと思うものもある)んですが、『異世界かるてっと』に関してはこの枠が合っているようにも思えます。

現実問題として、30分枠でリソースが分散されたアニメよりも、15分枠で濃縮されたアニメの方が作画クオリティー的にも負担が少なく力の入ったものが作れるというのもあるでしょうし、色々と実験的な15分枠がもっと増えると面白いんですけどね。

ぷちキャラアニメというジャンルも今後ますます盛り上がる事でしょう。

最近はアニメの作画クオリティー格差が顕著になっていて、リソースの掛かっていない作品と金も時間も人員もかけて作られた作品を見比べてしまうと、どうしようもないレベルの差が付いています。

そうなってくると、下手に普通のアニメを低リソースで作られるよりは、『異世界かるてっと』レベルのぷちキャラアニメであれば、そっちの方が良いとも思えてきます。

3Dモデリングの活用も含めて、そういった方向性の進化には大いに期待しています。


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