コメディー曲(ギャグ曲)の扱い方が下手なアニメ【アニメの劇伴(BGM)】

オーケストラ

アニメを見てるとしみじみ感じる事の一つに「劇伴の重要性」というものがあります。

音楽一つで全く違った印象に出来上がってしまうので、良くも悪くも非常に重要な要素だと言えます。

そんな劇伴の中でも、個人的に気になる事が多いのが「笑い」の場面で使われるようなコメディー曲についてです。

コメディー曲とは

コメディー曲とは何か、というのを文章で説明するのは難しいですね…。

ギャグ曲と言っても良いかも知れませんが、比較的古典的な笑いに関わる音楽…と言って見てもあまり伝わりませんね。

まぁ…大体分かりますよね?(丸投げ)

割とコテコテなギャグシーンなんかで流れるようなアレですよアレ。

コメディー曲が有効な場面

コメディー曲を使うべき場面とはどこか、いやいやコメディー曲なんだからコメディー的な場面だろう?と思うかも知れませんが、それは違うと思うんですよ。

笑いの場面でコメディー曲を流してしまう作品は多いですが、それが功を奏している場面て自分の視点からすると極めて少ないんです。

言ってしまえば、ここの曲が通常の日常曲であればもっと面白かったのに、コメディー曲をつかってしまったがためにクドくなりすぎて微妙…なんて場面が山のようにあります。

笑いの場面で使わないならコメディー曲の出番はどこだ?という話なんですが、正直あまり思い当たりません。

それぐらい、コメディー曲が有効に使われている場面って少ないなと感じています。

コメディー曲は超高難易度

もちろん中にはコメディー曲を上手い事使っているなと感じる場面というのも存在します。

そういった場面というのはとにかく匙加減が絶妙なんですよね。

つまり、コメディー曲の扱いは非常にむずかしいんです。

にも拘わらず、なぜかアニメの劇伴を当てる人はコメディー曲を使いたがる事も多いので、せっかくのギャグシーンがクド過ぎて寒い…なんて事を思ってしまう作品も本当に多くて困ったものです。

このへんは個々人の趣向による部分なので自分にとっての不正解が誰かにとっての大正解だったりするからこういった事が起こるんでしょうけど、でも…やっぱりクドくない?と思う事が自分は結構多いんですよね。

コメディー曲は気軽に使わないのが吉

せっかくの面白い掛け合いが劇伴のミスマッチで非常にイマイチなものとなってしまう場面を何度となく見ていると、もう劇伴を作曲家に依頼する時点で「コメディー」といったテーマで作って貰うような曲を用意しない方が良いんじゃないかと、そんな事を思ってもしまいます。

劇伴の当て方に関わる全てのアニメスタッフにお願いしたいのは、「コメディーの場面にはコメディーの曲」なんて発想でベタな使い方をしないで欲しいという事です。

コメディー曲は使い方次第で非常に良い味をだしてもくれますが、その難易度は恐らく劇伴の中でも最高峰でしょう。

そこまで極めていると自負している方が己の感性の元に使うのであれば最早何も言うまいという話ですが、軽率なコメディー曲の使用は一度踏みとどまって吟味し直して頂きたい所ですね。

劇伴の当て方に関する実力差がめちゃくちゃ大きい

最近感じるのは、劇伴の扱い方に作品ごとの力量差が顕著に表れているなという事。

当然ほかのあらゆる要素にもそれぞれリソースのかけ方などによって差が生じていますが、劇伴の扱いに関してはリソースうんぬんよりも監督や音響監督の手腕の差なのかな?と感じます。

例えば自分が大好きな「まちカドまぞく」に関しては、劇伴の曲自体が非常に魅力的であったのと同時に、その扱い方も極めて洗練されていたように感じました。

この作品ぐらいそう感じる事も珍しいんですが、逆に「なんでここにこんな曲をあてちゃったのかなぁ…」といった感想を抱くような作品は散見されます。

いろんな作品をみていると、映像的なクオリティーだけではなく、むしろそれ以上に「音まわり」のクオリティーにも大きな差があり、ある意味ではその点の方が(映像的なリッチさよりも)むしろ大きな差として、作品を見た時の満足度に反映されるように思えてなりません。

音を制するものはアニメを制する

劇伴にしろ効果音にしろ声にしろですが、音の印象というのが映像的なクオリティーに匹敵するぐらい…というより、映像以上に作品の印象を形成する上でダイレクトな影響があるんじゃないでしょうか。

アニメの場合、劇伴は大気であり効果音は風のようなものです。要するに、アニメにおいては音が空気を作っているワケですね。

映像的なクオリティー不足を音で補う事は可能ですが、音のクオリティー不足を映像で補うのは中々難しい…そう思ってしまうぐらい、音の果たす役割はアニメにおいて絶大なのです。

自分自身が好きなアニメを思い浮かべて下さい。その作品の中で一つでも「音楽はイマイチだけど映像が好き」な作品ってありますか?

自分の場合だとそういった作品は一つもありません。その作品が「好き」だと思えている作品について、音が微妙だったなぁと感じているものがないというか、音に多大な問題がある作品はそこまで好きになれないという事なのかも知れません。

その中でも特に笑いの場面における劇伴や効果音の使い方、そこが大きく自分の感性とズレてしまっていた作品は、全体の印象としても厳しい採点となってしまいがちです。

どうか、考えなしにコメディー曲を使うのは止めて頂きたいと切に願います。

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