そう言えば久しくアニメの感想記事を書いていない事に気付きました。
最後に書いたのは、「神達に拾われた男」ですか・・・え、もう1年以上前?
この間もアニメはボチボチ見ていたんですが、そこまで入れ込む作品もなかったので感想を書いていなかったんですが、これからはもう少しフラっとかけるような形も考えていきたいので、お試しという事で今回は「チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~」の雑感を少しだけ。
雑感で留まるという点から言って、基本的には気に入った作品ではあったものの、入れ込むには至らなかった理由があるような作品をこういった形で扱って行きたいと思います。
目次
「チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~」雑感
見たのが結構前なのでうろ覚えな所もあるんですが、途中までは結構気に入って見ていたんですよね。
バンクの使い方は結構好き
自分は常々、アニメは出来るだけ省エネ化するべきだと思っています。
その施策の一つとして使いまわしのバンクがあるわけですが、個人的にはこういったものはどんどん使って頂きたい。
薬を調合する時にいつもバンクが挟まる事で、尺を稼げるのは本作の大きな強みでしょう。
しかもその雰囲気が結構独特というか絶妙というか、自分は結構好きですし、割と小さな子供ウケも良いんじゃないかと感じました。
もうすこしハーレム構成を徹底してほしかった
自分が言う所のハーレム構成というのは、恋愛要素を排した主人公+女の子複数の安定感を重視した構成の事です。
残念ながら本作は恋愛要素的なニュアンスを混ぜ込むスタンスとなってしまったので、その点では少々不満ですね。
当初のレイジ、ノエラ、ミナという構成が本作のバランスとして最も堅牢だったと感じるので、出来れば他のキャラクターは+αのゲスト扱いであってくれた方が良かったのですが・・・こればかりは作者の意向なので仕方なしといった所でしょうか。
レイジの演技は序盤の方が好き
本作の主人公は福島潤さんが演じてらっしゃるのですが、ご本人的にはどうか分かりませんが、個人的には序盤の演技の方がレイジとしては合っていたように思います。
中盤以降のレイジは、言ってしまえば「このすば」のカズマのような調子になってしまって、キャラクターとしての軸がぶれてしまった感が否めない。
これは脚本の問題や原作の問題もあるのかも知れませんが、自分としては序盤ぐらいのレイジが好きでしたね。
オモシロ方向に振ろうとした結果、ちょっとぎこちなくなってしまった惜しい作品
全体の雰囲気、温度感は個人的にも結構好きでしたし、それこそ子供たちお勧めするにしても良い感じだったように思います。
しかし中盤以降、少々オモシロ方向へ振ろうとし過ぎたキライがあって、それがあまり上手く行かなかったような印象をうけた作品でした。
話の展開も、パート完結型で陥りやすいマンネリ展開となってしまった所もあり、終盤は見ていて少々しんどいような印象もありましたね。
プロットは悪くなかったと思いますし、滑り出しも良い塩梅だったと思いますが、そこからの進行方向が自分からすると明後日の方向へズルズルと引っ張られてしまったような感想でした。
dアニメストアの登録数で言えばそこそこの人気を獲得できた作品だったようですので、もし続編があるのであれば、個人的には初期の雰囲気を大切にした上でパート完結型の良いところを見せてくれるような作品に仕上がっている事を願います。
あとはやはり、これは原作の内容次第なのでアニメだけでどうこうといった事は難しいでしょうが、よりハーレム構成を徹底して、安定感のある世界観を構築して頂けると有難いなとも思っています。
©ケンノジ/一二三書房, チート薬師製作委員会