アニソンの魅力や強みとは【アニメソングの特異性】

カラーズぱわーにおまかせろ!

©2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

自分は音楽を単体で聴く事はそれほど多くなくて、それこそI’veぐらいですかね?意識的に追いかけているのは。

そんな自分にとっては多くの場合でアニメが音楽に触れる切欠となるんですが、そこで改めて考えて見た「アニソンの魅力」あるいは「アニソンの強み」についてまとめて見たいと思います。

アニソンとは?

アニソンとは?という疑問を抱く人なんてほとんど存在していないのではないかと思いますが…アニソンとはアニメソングの略であり、アニメに関連するボーカル曲(歌曲)の事を指します。

狭義にはアニメのオープニングテーマやエンディングテーマに採用されている曲、あとは挿入歌も含むでしょうか?

広義にはアニメ関連のボーカル曲全般(キャラソンなども含めて)や、ゲームを含めた二次元界隈のボーカル曲の事も「広義のアニソン」といった定義で語られる機会もあるようです。

今回は狭義のアニソン、つまりアニメのテーマ曲や挿入歌といったものに絞って語って行きたいと思います。

アニソンの魅力と強み

アニソンの魅力や強みとは何かと考えてみたところ、主に以下の二つではないかと思いました。

曲調(ジャンル)が自由

アニソンというカテゴリーはつまり、「アニメのボーカル曲」であれば何でもアニソンなので、曲の特性による分類とは異なった分類と言えます。

つまりアニソンには「こうでなくては」とか「これは駄目」といったルールはないので、創作する上で非常に自由度の高いフィールドだと言えます。

ただしこの点に関しては「作り手側が勝手に縛られなければ」という前提が存在しますけどね。

一般にアニソン的だとか、アニソン的ではないだとかいったような認識は存在しているようなので、そこに縛られる、あるいは忖度した結果としてアニソンの曲調が限定されるような事態は現実的にあり得るでしょう。

しかしそれはあくまでも作り手側が勝手に縛られているだけであり、アニソンといったカテゴライズの本質に根差したものでは全くありません。

自称アニソンファンといった人の中にも、「アニソンはこうでなくては」といった拘りを持っている方も一部にいるようですが、自分からすれば「アニソンを狭く括ろうとするな」と思ってしまいますね。

他のカテゴリーでは中々許されないノリであっても、アニソンならすんなり受け入れられるような、そういった懐の深さがアニソン界隈(というか二次元曲界隈)にはあります。

例えば自分が長年聞いているI’veサウンドに関しても、やはり元々のゲームソング、そしてアニメソングといった二次元界隈の文化性の中だからこそ花開いた音楽性だったんじゃないかとも思います。

I'veロゴ【おすすめ】次世代に語り継ぎたい音楽『I’ve sound』【エロゲソング・アニメソング】

二次元界隈には、ちょっと尖り過ぎた曲をしっかりと受け止めるだけの柔軟性と、変な曲を「おもしろい」といって受け入れるだけの度量がありますから、「無難さ」といったものがそれほど幅を利かせていない点がユニークな所ですよね。

「ラブソング」からの解放

今回一番語りたかったのはココです。

自分は最近のJ-POP界隈に関してはほとんど無知ですが、それでもたまに巷で耳にする歌曲から想像するに、自分が知っている頃のJ-POPと変わらずラブソング、あるいは恋愛関係の歌が多いのだろうと思います。

それに比べるとアニソンは、ラブソングが断然少ないんですよね。

これはアニメ作品のテーマとして恋愛といったものがメインとなっているものが比較的少ない事に起因しています。

ただ最近は女性ファンの多い作品が増えた事もあって、比較的恋愛模様を主題とした作品、そしてアニソンも増えていたりするのでしょうか?(そういった作品を見ないから分からないオジサン)

とは言えJ-POP界隈に比べるとやはりラブソング側への引力は弱い事は間違いないでしょう。

アニソンの場合、作品という題材があってそこへ向けて歌詞を書くことになるので、恋愛がメインテーマとなっているような作品でなければ、テーマ曲がラブソングになる必然性はないのです。

一方で作品という題材がない曲の場合、より多くの人が共感しうる普遍的な歌のテーマ…といった事になると、やはり分かりやすいのは「恋愛」といった事になるわけです。

つまりアニソンは、「歌のテーマが予め用意されているからこそ、普遍性に引っ張られずに済むのでラブソング化を回避しやすい」と言えるんですよね。

正確な統計などは全く分かりませんが、世に広く発表されている歌曲のうち、恋愛関係の曲以外のもののうちの半分ぐらいはアニソンだったりするんじゃないでしょうかね?

自由な音楽性の上で確固たるカテゴリーとして存在している

先ほども触れたように、アニソンは音楽の特徴をさす用語ではなく、「アニメに使われている歌曲」という枠組みで語られるカテゴリーです。

ですから音楽の特徴としては千差万別に自由な創作が出来る土壌でありながら、それでいて「アニソン」という緩い一体感もある…非常に恵まれた世界観だと感じます。

さらに言えばアニソンファンという立ち位置は、「アニメに使われている歌曲・その歌手を応援したい」といった意識によって成立していますから、文化を育む揺りかごとしての機能もしっかりと備えている点も見逃せない所でしょう。

アニソンというフィールドほど音楽を志す人間にとって文化育成的に有望な場所もないと思うんですが、あとは作り手がアニソンの世界をしっかりとぐいぐい広げ続けていけるかですね。

現状のアニソンというものは、アニソンの可能性の片隅しか活用できていないように思います。

作り手(これは作曲家だけではなくアニメ製作に関わる様々な人)がもっとアニソンの可能性を有効に活用する事さえ出来れば、アニソンはもっともっと面白い事になっていくでしょう。

そして受け手としても、広い器と深い懐でアニソン文化の営みを見守り、そして育んでいきたいものです。

それこそかつて、I’veファンが「恋愛CHU!」(I’ve初の電波曲)を「I’veが壊れた」と言いつつ面白がって受け入れたような、そんな深い懐を持ちたいものですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。