アニメの円盤におけるオーディオコメンタリーの感想や提案

円盤

自分は気に入ったアニメに関しては円盤を購入する事も多いのですが、正直言ってアニメを見るだけなら円盤を購入する意味は極めて希薄だと言わざるを得ません。

もちろん円盤で映像・音楽共に完成品といったクオリティーに達する作品もあるとは思うのですが、そうはいってもアニメという世界を味わう意味では月額いくらでアニメが見放題になるサービスを活用する方が圧倒的に便利です。

そんな中で円盤を購入した時の楽しみの一つとして、「オーディオコメンタリー」があるのですが、これに関してふと思った事がありまして。

今回はそんな内容の記事です。

オーディオコメンタリーの価値

ネット配信でいつでも見れる状況のアニメを円盤でわざわざ購入する理由として、多くの人は作品を応援する意味で購入しているというのが大きいのではないでしょうか。

しかしそれだけだと本当に「買っただけ」でほとんど円盤が活用されないケースも多いと思うんですよね(ネット配信の手軽さに比べると円盤をわざわざセットする手間の億劫さよ)。

そんな状況になりがちな中でも比較的「円盤ならでは」の強みとして押し出せるものが、「オーディオコメンタリー」ではないでしょうか。

事実自分もオーディオコメンタリーがあると、とりあえずは予約した円盤が届いたらすぐにパッケージを開けて見ようと思えるような、それぐらいの存在感はあります(逆に何もないと買ってからしばらく放置してたりも…)。

自分は常々アニメの円盤は標準的に付加価値をもっと提供するべきだと思っているので(新規アニメ1話まるまる収録が望ましい)、そういった意味でもコメンタリーの有無は結構重要な要素なんです。

キャラコメとキャストコメとスタッフコメ

コメンタリーと一口に言っても色々あり、大きく分けて以下の三種類があります。

  • キャラクターコメンタリー
  • キャストコメンタリー
  • スタッフコメンタリー

それぞれに関する個人的な見解は・・・

キャラクターコメンタリー

これまでキャラクターコメンタリーが収録されている作品をいくつか購入していますが、率直に言って「これは面白い!」と感じた作品は今の所ありません。

酷くツマラナイという訳ではないのですが、アニメのコメンタリーをキャラクターが行うという発想の面白さ以上の何かになっていないというか、言うなれば「出オチ」というか。

表現方法としてはアリだと思うし、可能性も感じますが、まだまだ扱い方が作り手にも分かっていないケースが多いのではないでしょうか。

キャストコメンタリー

出演声優さんによるコメンタリーであり、これが一番多いパターンでしょうね。

個人的にも楽しく聞かせて頂いたコメンタリーも多く、基本的にはコレで良いと思っています。

ただやはり、キャストさんによってコメンタリー慣れしている人と慣れていない人、コメンタリー的な進行が上手な人とそうでない人がいるので、キャストさんによってクオリティーに差が出やすい印象は強いですね。

基本的には台本のようなものはない状況で話しているのだと思いますが、ある程度話したい内容を整理しておいた方が良いんじゃ?というようなコメンタリーもチラホラとは見かけます。

ただこれに関しては聞く人が求めるものも千差万別でしょうから何とも言えないというか、難しい問題ですけどね。

個人的な印象だと、コメンタリーを行う人数が三人以上になると雑談風味になりやすいので、コメンタリーは二人で行うのが望ましいのではないかとは思っています。

あるいは一人語りスキルの高い声優さん(ラジオなどで慣れている)であれば、一人でのコメンタリーというのも良いのではないかと思うのですが。

スタッフコメンタリー

普段声優さん以上に表に出ない製作スタッフさんが作品について語るコメンタリーですが、このタイプは興味深い話を聞ける事も多く、個人的には大好きです。

ただやはり、基本的に喋るプロではないですし、今時の声優さんのようにフリートーク的なものにも慣れていない人の方が当然多いので、これに関しては人選と進行役の存在が重要となってくるでしょう。

声優さんの場合だと何だかんだと多少話が逸れたりしながらも、それなりのものにまとめてくれる印象がありますけど、スタッフコメンタリーに関しては進行役がしっかりいないと話が取り留めなくなったり、あるいは会話のテンポがゆっくりでアニメの内容についていけないような事にもなりやすいような印象はあります。

とは言えやはり製作スタッフさんの話を聞ける場は貴重ですから、個人的には是非ともスタッフコメンタリーを充実させて欲しいという願いは強く持っています。

というわけで、スムーズに進行させる工夫をしつつスタッフコメンタリーを充実させて言ってもらいたいというのが個人的な願望ですね。

プロコメンテーターという存在もアリ?

先ほどのスタッフコメンタリーについての話で、「進行役」が重要という話をしましたが、これを担うような存在が居ても良いのかも?と思わないでもないです。

もちろん理想としてはスタッフ内で誰かが進行役をキッチリ務めるような形を取るのが良いでしょうが(気心も知れているでしょうし)、それが上手に機能しないような場合だと、むしろプロの進行役を配置した方が良い話を効率的に引き出せるのではないでしょうか。

ただこれに関しては単なる進行役としてその作品に思い入れの無い人間に任せてしまうと、むしろ熱量の足りないコメンタリーになる恐れがあるので、これまた難しい話ではありますね。

理想としては、ある程度上手に進行出来て製作スタッフとも知らぬ仲ではないような人物が適任…と考えると、やっぱり出演声優さんの中からトークスキルの高い人を抜擢するべきなんじゃないでしょうか。

台本といわずとも、多少の用意はした方が良い

これはキャストコメンタリーにしろスタッフコメンタリーにしろですが、まっさらな状態で映像を見ながらコメントするというのは案外難しいものだと思います。

取り留めのない会話に終始するようなコメンタリーを見ていると、もう少しだけ触れる内容なりを考えておいた方が良かったんじゃ?と思わされることもあり、もっと言えばキャストさんにしろスタッフさんにしろ、もっと映像とリンクした形でエピソードやら感想やらを聞きたいなと、勿体ないなと感じる事もあります。

例えばコメンタリーを収録する前に、出演者(キャストにしろスタッフにしろ)に「ここだけは絶対触れたい」といったポイントを挙げてもらって、それを時系列で整理した進行表のようなものを全員に配っておくとか、その程度の下準備はしておいても良いかも知れませんね。

あえてコメンタリーを二回分収録する

結構奇抜なアイデアな気がしますけど、あえて二回連続でコメンタリーを収録するというのも案外面白いかも知れません。

一度目では触れられなかった所について二度目で触れたり、一度目で触れた所について二度目で改めて注目してみたり、結構良い案なんじゃないでしょうか。

二回連続の収録なら、収録にかかる費用もそこまで膨れ上がらないと思いますし。

この記事を業界関係者さんが見てくれているかは甚だ疑問ですが、ちょっと面白い手法だと思いますので、良かったら使って見て頂けると嬉しいです。

作り手の声が聴けるのは嬉しい

個人的には作り手が(声優さんも含めて)あまりにも前に出過ぎるのは少々考え物だと思っているのですが、そういった意味で言えば円盤でのコメンタリーというのは非常に良い落し所だと思うのです。

声優さんにしろ製作スタッフさんにしろ、自分が好きな作品を作り手の皆さんも愛してくれているというのは視聴者にとって幸せな事です。

ただあまりその点を求めすぎるのもなぁとも思う訳で、SNSを通した作品愛の発露に関しては、嬉しさと共に負担になっているんじゃないかとの心配もついて回ります。

個人的には円盤の購入特典として、声優さんや製作スタッフさんの作品に対する拘りを聞ける、これぐらいの距離感、温度感が丁度良いのではないかと思っていますし、それが円盤商品の「ウリ」の一つとして存在感を発揮できるのであれば、それに越したことはないでしょう。

これからも、様々な作品のコメンタリーを楽しみにしております。

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